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いち事務員が無駄に考える仕事のやりがい?の話

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 先日いち事務員と一緒に勤務する弁護士が乾燥わかめを彷彿とさせるようなお疲れのご様子で帰所されました。裁判所でみっちり業務を遂行されたご様子です(守秘義務の関係でこの内容は濁しますが,裁判所に赴いて依頼者のために戦ってきたということです)。 絞られたのかなんなのか,げっそりしながらカフェインたっぷりの栄養ドリンクを飲んで一息ついていました。ボトルが汗をかいていたので,恐らく目の前のコンビニで買ってきたのだと思われます。今日も依頼者のために身を削ったのだなと察するばかりです。鉛筆なら尖りたて,チーズなら溶けかけ,かつおなら削りたて。ふむ,削るとは結構良い使い方をするのだと感心しつつ,目の前の先生は良い状態とは到底思えませんでした!強いて言うと溶けかけ…。いや乾燥わかめかけ…。

仕事のやりがいって何だろう?

 話が逸れましたが,時折思うのが,「この仕事のやりがいとはなんだろうか」という疑問です。いえ,いち事務員がやりがいを感じなくなっているとかではないです。即答できますが,いち事務員のやりがいは,「昨日の自分より成長できた自分を実感できること」です。頭を使えるようになった,言い回しの引き出しがひとつ増えた,新しいことを知った,知識が増えた,昨日よりうまく立ち回れた,こなせるタスクが増えた,依頼者にとっても明日が楽しみになるような工夫を考えられる,そんな日々の成長を感じることがやりがいです。 いち事務員はまだまだ一人前と名乗るには経験が足りませんが,それでもひとりの人間として,この仕事に就けた以上できることがあるんですね。ただの法律だいすき一般人で終わるのではなく,弁護士の助力を受けたプロの法律事務職員として誇らしく日々依頼者のため,弁護士のために尽力をしていようの心意気です。

 弁護士についてはいち事務員の比じゃなく,等身大以上の責務がのしかかっています。なんせ,複数の人間の今後の人生を一度に担っているわけですから。人間大抵は自分の人生で精一杯です。であると,弁護士の抱えるものはいち事務員の想像をはるかに越えるプレッシャーなはずです。24時間フル回転の脳はもういよいよ遠心力でどこかに飛んでいきそうですし,というかたまに体ごとどこかに飛んでしまいたいと思うこともきっとあると思います。 朝起きて電車に乗って事務所のイスに腰を掛けるまでも,帰路コンビニに寄ってお酒を買う時も,風呂の時も食事の時も,なにか閃かないか,依頼者のために突破口を探したり近道を探したりしているとポロリと聞いたことがあります。

 弁護士のやりがいってなんなんでしょう。いち事務員のやりがいも,先輩事務員や全事務員が同じことを思っているとは思えませんので,当然弁護士のやりがいも多種多様なはずですが,総じて平等に,必ずやりがいにはツラい道のりがあると,いち事務員感じます。

ツラい道のりとは

 やりがいを得るために,苦労したり時間を使う場面のことをいち事務員が勝手にそう呼んでいます。やりがいは楽して得るものではないからやりがいなのであって,その過程における苦難を越えて,はじめてやりがいを得ている,そういう認識です。
 プロパガンダ感が否めませんが,いち事務員はこの道のりとうまく付き合うことで,自分を納得させている節があります。だからこそ,得られたやりがいに見合わないツラさは,なにかがおかしいと判断出来るようになった気がします。

弁護士の反動が割合わない件

 にしても弁護士の業務をするうえでの道のり相当険しいなと,このカフェイン多量接種の先生を見てふと思ったわけです。これ,本当にツラい道のりで片付けて良いのか?と。

考えられること

 もしかしてやりがいに向けた道のりじゃないのかも。なんだろう。パソコンの起動音とパスワード入力のタイピング音を聴きながら考えたところ,やりがいを対価にしているんじゃなくて,結果的にやりがいがついてきているだけで,「助けたい一心」で動いているんだと。やりたいことをひたすらに実行しているだけ,やりがいがついてくるかどうかは正直どうでもいいんだと気づきまして。目が輝いたというか,すごいなと(急に文章力落ちましたけど)。

 お金のために行動する先生はお金を得るため,そのついでにやりがい(お金を得たことでもなんでもいいんですが)を得る。法廷が好きでずっと法廷で争っているのが好きな先生は法廷に立つため受任案件を増やし,色々な話を聞くのが好きな先生は出来るだけ事務所にいて依頼者からの相談を聴けるようにしています。それもどれも,自分のしたいように,自分を信じてやっているんですね。
  “やりがいアトからついてくる型”のことは考えたことがありませんでしたが,仕事のモチベーションはやりがいだけではないと打ち破られた瞬間でしたね。びっくり。

 にしても弁護士の業務をするうえでの道のり相当険しいなと,このカフェイン多量接種の先生を見てふと思ったわけです。これ,本当にツラい道のりで片付けて良いのか?と。

やりがいが仕事上必須になったのは

 仕事で「やりがい」が求められるという感覚は就活から始まるんじゃないでしょうか。先輩社会人に質問する定番じゃないですか?「この仕事のやりがいってなんですか」って。で大抵「ありがとうって言われることです」っていうテンプレが返ってくると思うんですけど。 やりがいがない仕事は自分には合っていないみたいな意識があったなと。やりがいっていうカテゴリーから脱しても良いんですよね。 自分の満足のためにやってる,みたいな漠然とした答えも,無理矢理やりがいにカテゴライズしたらハマるんだと思いますけど,そうじゃない気が,わざわざやりがいに当てはめるのは違うなと気づけました。

 オリオン法律事務所の弁護士,まさしくそれなんじゃないかなとしっくり落ちました。やりがいを極めたのか,やりがいのその向こうに到達したかは未熟ゆえわかりませんが,いまはとにかくやりがいのポイントに立っていない。その概念にいないんですよね。空になったカフェインボトルを机の端に置いてパソコンと向き合うこの先生も,数歩百手先のところにいるのだと思うと,走って追いかけなければ。と感じました。

 となると,いち事務員のやりがいも,今は無理矢理やりがいの枠に突っ込んでいるだけで,実はまた別の呼び名があるのではないか?と新しい可能性に気付くのでした。


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